悲しいお知らせ2

また悲しいお知らせをしなければなりません。

私たちの大事なネコのピーポイが亡くなりました。

13年前、藤岡に動物病院を開院した直後に前橋まで行って貰ってきたネコです。

 

真っ白な男の子で「ピーポイ」と名付けました。

賢いネコで、いつのまにか長男の部屋のドアノブに飛びついてドアを開けることを覚えました。

 

1才になった時には貧血の患者ネコの輸血用の供血をしてくれました。

カルテを読み返すと、10年間で計10回の輸血に貢献してくれました。

しかし、10才になった頃に、白血病陽性のモモを室内で飼い始めたので、ピーポイは外で暮らすようになりました。

その頃の野良猫との喧嘩でエイズに感染したのです。

 

エイズに感染した以上はもう献血はできません。

それからはピーポー自身が病気に苦しむことになったのです。

最初は口内炎で苦しみました。治療で良くなってはまた痛み出すことの繰り返しでした。

 

最近ではどんどん痩せてきて食欲もありません。

暑さもあって、二日ほど帰ってこなかったのです。

外の木陰で発見したときはガリガリに痩せていました。

早速、入院させました。血液検査で腎不全が判明しました。

 

毎日の点滴が始まりました。ところが静脈に入れた点滴のためのカテーテルを自分で引き抜いてしまいました。エリザベスカラーは不自由なので、皮下点滴にかえて続けました。

点滴を始めて食欲が回復し、腎臓食を食べ始めました。

 

しかし、血液検査では腎臓の値は悪化する一方でした。

とうとう、一昨日は何も食べようとはしませんでした。

血液検査の腎臓の値は、人間で言えば透析か腎臓移植しか助かる道はないくらい高い値でした。

 

もっと早くに多飲多尿に気付いていればと悔やみます。

ほとんどが外暮らしで飲水や排尿を確認できなかったのです。

それでも、4か月前に撮った私のiPhoneの写真にはピーポイが咥えてきた鼠が写っています。

「ブーブーブー」と変な音がするので我が家の前の道を覗くと、ピーポイの鳴き声でした?

鼠を咥えているので、ニャーニャーとは言えずにそんな鳴き声だったのです。

私の前に来ると咥えてきた鼠をポトンと落として「あげるよ」と言わんばかりに私の足にスリスリ・・・。

 

夏の夜、網戸にしてご飯を食べていると、ニャーと鳴いて「開けて」と催促。

知らん顔してると、バンと網戸に張り付いてヤモリみたいになって、「ニャー」

布団の中に潜り込んでは私の首のあたりから顔だけ出して眠ることもあったのです。

ちょっと私が動くと、ゴロゴロ言い出して煩くて閉口したこともありました。

そんなことも遠い昔・・・。

 

いろんなことを教えてくれました。いろんなことで癒されました。

子供のころの写真は真っ白で目はブルーアイでハローキティーのようでした。