ネコの診療

ストレス

 ネコストレスに弱い動物です。

 健康診断と称して血液検査を行う病院もありますが、押さえつけて注射針を刺すことのストレス。

 このストレスで簡単に血糖値があがります

 この検査結果は意味がありません。

 

血液検査

 高齢のネコでは肝臓疾患や腎臓疾患が見つかることもありますが、

 若齢で健康なネコの血液検査は無用です。

 子ネコに血液検査を強いる意味はありませんし、採血の恐怖心でストレスを与えるだけです。

 ワクチン接種の際に血液検査を勧められるようなら、はっきり断りましょう

  先住ネコへの感染を危惧するなら唾液でできるネコ白血病検査で十分です。

 先住ネコがいないなら、白血病・エイズ検査は避妊・去勢手術時でも遅くはありません。

 血液検査の値はあくまで数値であって健康状態を反映するものではありません。

 健康状態に不安がある場合には検査も必要ですが・・・。

 

診療費用と投薬

 ネコはイヌに比べて体重も体格も小さいので診療費用はイヌより少なく済みます。

 それで、不要な検査や入院を勧められ、薬も軟種類も処方されることがあります

 意味のない検査や入院はネコにとって大きなストレスです。

 薬も2種類以上の処方は危険だと思ってください。

 医師も獣医師も2種類以上の薬の相乗する副作用についての知識はゼロです。

 製薬会社の言うがままに使っているのが現状です。

  ネコに痛み止めの薬を処方する病院もあるようですが、ネコに痛み止め薬は危険です。

  痛みの原因が不明なままの鎮痛剤の投薬はやめましょう。

 当院では、ネコにはむしろステロイドを投薬します。

 ステロイドには賛否両論ありますが、鎮痛剤よりも安全です。

 

ネコの来院

 ネコを抱いて来院される方。

 非常に危険です。

 院内の状況に驚いて手から逃げ出して興奮する子・・・。

 駐車場で飛び出して帰って来なかった子・・・。

 診療をお断りすることもございます。

 

 ネコは大きめの洗濯ネットに入れてきてください。

 中で背伸びができる大きさが必要です。

 ネットの中でネコは安心します。

 100円ショップで売られている60x60の洗濯ネットです。

 網目の大きいものがいいです。網目が細かくて中のネコの様子が見えないネットはダメです

 当院では無料配布しております。

 

 ネットに入れてキャリーで来ることが最良です。

 ネットの中でおとなしくなります。

 ネットに入れないで、キャリーに入る練習なんてナンセンス。

 駐車場でキャリーを落として蓋が開いてネコが飛び出したこともあります。

 結局、その子は帰ってきませんでした。

 

 最近、何度も使って汚れたネットで連れてこられる方がいます。

 ネットは血が付いていても、ぬるま湯で洗えば簡単に落ちます

 汚いままのネットに入れてくることだけはしないでください。

 自分の子供に汚い服を着せる親がいますか?

 ましてや、使い捨てすることは最悪です。

 

ネコの発情

男の子は原則的に発情はしません。

女の子の発情時にはホルモンのせいで匂いを発します。

その匂いで男の子が発情しているように見えます。

女の子の発情は生後6ヶ月くらいで来ます

「ニャーニャー」と煩く泣き続けます。

ネコは交尾しないと排卵しません

そのため、不妊手術をしなでいると発情が止まらずイライラして痩せてきます。

発情中の手術は出血が多くホルモンバランスも崩れます。

出来れば、発情前の不妊手術が望まれます。

ですが、ニャーニャーと煩いので手術をしてほしいという要望もあります。

一旦発情すると持続しますので、待てなくなり、手術することになります。

身体の成長が続いている時の不妊手術はどうかとも思いますが、

発情が来ると言うことで性成熟があると思われます。

 

可哀そうだから健康な身体にメスを入れたくないという考え。

それも一理あります。

外飼いで妊娠出産を繰り返していればいのですが、室内飼いではホルモンが出続けます。

不妊手術をするしないというそれぞれの意見はあります。

ただ、痩せてくることと、高齢になって乳癌や子宮蓄膿症のリスクが増します。

 

ネコの風邪

ネコも風邪をひきます。

ワクチンで予防できます。

一旦、風邪をひくと身体の入ったウイルスが一生身体から出ていきません。

副鼻腔炎や目ヤニなどの後遺症に苦しみます。

治療費を多くかけても治りません。

ワクチン接種の料金は風邪を引いた時の治療のことを考えると安いもんです。

ウイルス性の風邪ですから夏でもひきます。

症状はクシャミ・鼻水・目ヤニです。

子ネコでは目に来る症状で失明することもあります。

鼻詰りで匂いがかげないと食べなくなります。

子ネコは食欲廃絶で死にます。

ワクチンで予防できますが、一旦風邪をひくとしばらくはワクチン接種ができません。

ウイルスの特効薬はありませんが、二次感染の治療で抗生物質を処方します。

たいていは、10日くらいの飲み薬で治ります。

目ヤニが酷いと抗生物質の入った点眼薬も処方します。

最近は抗ウイルス薬の点眼薬もありますが、感染初期に投与しないと意味がありません。

当院でも使ってみましたが、効果はほとんどありませんでした。

 

ネコの毛づくろい

ネコは自分の身体を舐めて毛づくろいをします。

ネコの舌はザラザラで内側に向かってトゲトゲしています。

身体を舐めるときに毛も一緒に飲み込んでいます。

それが胃袋に貯まります。

草の葉を食べて嘔吐します。

イネ科の長い葉っぱを食べて嘔吐します。

イネ科の葉の裏側にはトゲトゲがあって胃袋を刺激して嘔吐するようです。

 

ネコの怪我

  喧嘩事故で、縫合や排膿が必要な傷や怪我の治療は、待っている間に終わります

  同時に、歯石の治療や爪切り毛玉カットも行います。

  ご希望次第で、ワクチン接種血液検査もできます。

  目が覚めた時には全てが終わっているので、ストレスもトラウマもありません

  お預かりの縫合手術でも、当院では原則即日退院できます。

  ドレインという管を入れて排液をする場合だけ入院します。

  ほとんどの怪我の治療は縫合を含めて、待っている間に終わります。

  多くの病院では、ネコの全身麻酔は即日しないようです。

  加えて、入院が原則らしいです。

  首にエリザベスカラーを付けて不自由な格好で入院・・・。

  ネコは傷口を舐めて治すのです、カラーも入院も逆効果です。

  (病院の収入にはなりますが。)

  縫合部を舐めても問題はありません。

 

ネコの予防処置

当院で行うのは3種混合ワクチンで以下の伝染病を予防します。

 

 猫ウイルス性鼻気管炎

 猫カリシウイルス感染症

 猫汎白血球減少症

 

 生後2か月・3か月で接種。その後は半年から1年に1度接種します

 猫の風邪を予防するワクチンです。

 猫の風邪は感染力が強烈で、瞬く間に同居ネコに感染します。

 ウイルスが一旦ネコの身体に入ると一生身体から出ていくことはないのです。

 鼻水・クシャミ・目ヤニ・口内炎・結膜炎や角膜炎の症状が出ます。

 一旦治癒はしますが、副鼻腔炎や口内炎の後遺症が残ることがあります。

 子猫では失明することもあります。

 

   「うちの子は外に出さないから感染することがないからワクチンは要らない」

 この考えは危険です。屋内暮らしではいつまでたっても抗体価が上がりません。

 抗体を持たない子に感染すると重症化します

 中国の「ゼロコロナ」と同じでいつまで経っても抗体価ゼロが続きます。

 

 過去にワクチン未接種の子が急遽入院治療になったことがあります。

 交通事故での骨折治療のための入院となりました。

 翌日になってその子がクシャミが始まりました。

 時すでに遅し・・・。

 入院室にいたこれまた未接種の子に感染しました。

 その子は治療の甲斐なく家で亡くなりました。

 そのお家にはまだ未接種の子がいて、不幸にもその子にも感染しました。

 その子は食欲が廃絶し1か月近くも毎日点滴に通われました。

 もちろん、当院にも責任がありますので、点滴治療は全て無料でした。

 

 猫の3種混合ワクチンは1年に一度の接種をお勧めします。

 

   猫白血病や猫エイズを予防するワクチンもありますが、

 当院では副作用の点から、現在は扱っておりません。

 白血病ワクチンを含む5種混合ワクチンは発熱や嘔吐が必発します。

 過去に他院で5種混合ワクチンを接種して酷い黄疸で来院した子ネコがいました。

 有無を言わさず5種混合ワクチンを接種されたといいます。

 怖い話です。

 

  ネコにワクチンを接種すると、必ず証明書が発行されます。

 1ドースに付き1枚のステッカーが添付されています。

 そのステッカーを貼付した証明書です。

 証明書が発行されないワクチンはありません

 

   子ネコは特に注射を嫌がります。

 子ネコのワクチン注射は午前10時以降に行います。

 

ネコの白血病

  ネコの白血病はとても感染力の強いものです。

  赤ちゃんの時に体内で母親からもらうこともあります。

  唾液で感染するので、お母さんに舐められて感染することもあるでしょう。

  白血病ワクチンもありますが、上記の理由でお勧めしません。

  感染しているかどうかを決定するのに血液検査があります。

  しかし、子ネコを押さえつけて採血するのはいけません。

  当院では子ネコの唾液で検査します。

  これも同居ネコがいる場合にします。

 

  過去に私たちが保護した子ネコが白血病に感染していたこともありました。

  保護時には交通事故で大腿骨を骨折していました。

  骨折の手術後1か月で退院となりました。

  里親を募集するはずが、白血病感染ネコということで我が家の子になりました。

  白血病に感染すると80%が3年以内に亡くなるという悲しい現実があります。

  骨折は完治し元気に飛び回っていた3年半を過ぎた頃から食欲が減り始めました。

  腎不全の兆候が出始めて点滴を続けました。

  しかし、病気は進行するばかりで、その半年後の雪のふる日に天国に召されました。

 

  悲しい病気で、唾液から感染します。

  白血病ワクチンの副作用は思ったより重篤で接種するのに躊躇します。

 

  同居ネコ(先住ネコ)がいる場合は新入りネコの検査は必須です。

  しかし、全てのネコに白血病・ネコエイズ検査をする必要性はないと考えます。

  この二つのウイルス感染症は治療薬がありません。

  同居ネコがいないなら、感染する不安もありません。

  感染を知らないでいる方がネコにとっても飼い主にとっても幸せかもしれません。

 

ネコエイズ

  ネコエイズウイルスに感染して発症します。

  血液検査で感染がわかります。

  発症といっても、これという典型的な症状はありません。

  エイズというのは後天的免疫不全になります。

  口内炎や下痢が頻発したりします。

  我が家にはエイズに感染しても19歳まで生きた子もいます。

  外で喧嘩をして感染し、4年後に口内炎と腎不全で13歳で亡くなった子もいます。

 

ネコの歯肉炎・口内炎

歯肉が赤く腫れたり、奥歯の奥の「口峡部」が酷く腫れて隆起して激烈な痛みで食事ができなくなります。

原因はまだ特定されていませんが、ネコに頻発します。

発症すると完治することは稀です。

一因に好酸球性の免疫不全もあるようです。

 

治療法はステロイド注射で痛みを軽減するしかありません。

ステロイドの副作用で腎不全や糖尿病を併発することもあります。

 

歯に原因があるとみて、歯を全部抜いてしまう乱暴な治療を勧める病院もあります。

一時、治ったようにみえますが、その後も口内炎が続きます。

痛みをとってあげるか、ステロイドの副作用を取るかの選択になります。

 

iPS細胞を使った再生医療に取り組む病院もあるようです。

期待したいです。

 

最近では、免疫寛容を期待してサプリメントを処方することもございます。

これは確立された療法ではないので、当院では無料でお試しいただいています。

 

歯石や歯周病がその一因にあるようです。

だからと言って、歯石除去を勧める病院には気を付けましょう。

ネコの歯はイヌと違って小さく、スケーラーを使わないで用手法でもできます。

全身麻酔で高額な治療費を要求する病院があります。

 

野生のネコ科の動物にこのような歯肉炎や口内炎があるとは思えません。

寄生虫がいない身体では好酸球が暴れだします。

この病気の本当の原因がそこらへんにあるような気もします。

ペレットフードのような加工食品を食べ続けているのもその要因でしょうか?

 

そもそもネコ科の動物は肉食のはず。

肉食動物は肉だけで生きていけるのです。

糖質は歯周菌の大好物です。

人間社会に流布したキャットフード。

このペレットフードに問題があるのです。

ペレット形成に肉だけではできないのでツナギとして入れるのが糖質です。

この糖質のないペレットを作っていただけないかと飼料会社に注文したことがあります。

 

 

ネコの下部尿路疾患(尿路結石症)

 ネコのオシッコには健康な子でも結晶があります

目に見えないほどの小さな結晶です。

難しく言えば、ほとんどが「リン酸アンモンマグネシウム」です。

これがくっついて結石になります。

 

オスの尿道はペニスの前後で狭窄部があり、その狭い部分に引っ掛かります

尿路を塞いでしまうので、オシッコが出が出なくなります

オシッコで一杯になった膀胱は破裂するまでオシッコが溜まり続けます。

 

痛くて苦しくて食欲もなくなり、嘔吐するようになります。

オシッコが腎臓に逆流するようになり急性腎不全になります。

その状態が何日も続くとカリウムが体内に滞留し心不全になります。

 

早急に尿路を開通させてあげます。

膀胱内の結石を洗浄で洗い流して尿路を確保して点滴をします。

1晩から2晩の入院点滴治療で劇的に回復します。

入院治療は最短にすべきで、ネコはストレスで回復が遅れます。

腎不全がなければ、入院の必要はありません

膀胱洗浄もしないで尿道カテーテル留置と点滴治療で1週間入院させる病院があります。

食欲が回復してからの点滴は何の意味もありません。

この際の入院はせいぜい2晩です。

再度の血液検査で腎機能が回復していれば即退院です。

食欲が回復していれば再度の血液検査の必要もありません。

採血のストレスや出費はネコにとっても飼い主さんにとっても無意味どころか害です。

病院の収入に貢献するだけです。

 

その後は結石のできにくい処方食に完全に切り替えないと再発します。

マグネシウムを抑えた処方食です。

高価な食事ですので、多党飼育では家計を圧迫します。

 

何度もオシッコに行ってもオシッコが少ししか出ない。

そんな時は膀胱炎になってます。

メスネコの膀胱炎は抗生物質で治ります。

 

オスネコの膀胱炎はストロバイト(リン酸アンモンマグネシウム)という結石が原因です。

尿道が閉塞していなくても、痛みで一度にオシッコが出ません。

その時には、膀胱を洗浄します。

膀胱内に溜まった結晶を洗い流して、膀胱をきれいにします。

当院では来院と同時に行います。

全身麻酔下で行いますので、外来が混んでいる時にはお預かりいたします。

膀胱洗浄が終わり次第、連絡をいたします。

洗浄前と洗浄後の膀胱内の液体を比較していただきます。

 

膀胱洗浄を行わないで結石を溶かす処方食を渡す病院もあるようです。

膀胱洗浄をすればその日に解決するものを何日も美味しくない処方食で誤魔化す・・・。

物言わないネコは被害者です。

 

メスネコは尿路に狭窄部がなく結石が詰まることはありませんが、ひつこい膀胱炎だけが続きます。

結石で尿道が詰まることはありませんが、膀胱内にで結石が大きくなることもあります。

 

室内飼いおとなしいオス去勢していていて5キロを超える体重なら要注意です。

屋外飼育なら、マーキングでオシッコと一緒に結晶を外に飛ばしてしまいます。

交通事故さえなければ、屋外飼育をお勧めします。

 

スコティッシュフォールドはオスでも膀胱結石ができやすいようです。

ひつこい血尿でレントゲンで膀胱結石が判明した例もございます。 

 

マグネシウムの含量は魚よりも鶏肉のほうが少ないので、魚を原料にした食事を鶏肉主体にするのも一法です。

屋外から屋内の飼育にした人間のエゴからくるネコの病気です。

「下部尿路疾患に配慮」と書かれた市販フードもあります。

それを信じて給餌し続けた結果、膀胱破裂し緊急手術で命拾いしたネコもいます。

安価なフードには気をつけましょう。

 

下部尿路疾患には対応する処方食を食べていれば心配ありません。

しかし、マグネシウムやリンを制限したフードによる弊害はないのでしょうか?

この処方食を食べていて便秘になる子がいます

それは当然で、マグネシウムは下剤として使いますから、低マグネシウム食では便秘になります

便秘に対応する処方食には「消化器サポート(可溶性繊維)」があります。

これは下部尿路疾患にも対応していますのでマグネシウムを低減しています。

マグネシウムを増量しないで便秘に効く処方食とは?

ペレットに水溶性食物繊維が加えられています。

肉食動物のネコに食物繊維とは不思議な話です。

 

余談ですが、下痢を繰り返すネコには不溶性食物繊維含有の処方食もあります。

食物繊維の中で不溶性のもので下痢がとまるのです。

 

便秘気味の方で生野菜を食べれば食べるほどに便秘が酷くなる人。

そんな人はオリゴ糖たっぷりの玉ねぎなどの水溶性食物繊維がお勧めです。

 

マグネシウムは身体の中で様々の代謝や機能に関与しています。

身体にとって必須のミネラルです。

それを制限することがいいことなのかどうなのか?

ネコのこのストロバイトという結石は「リン酸アンモンマグネシウム」というのが主体です。

そのせいで、結石の処方食にはマグネシウムが減量されています。

 

余談ですが、私も20年以上前に「尿管結石」で七転八倒した経験があります。

意識が遠のくくらいの痛みでした。

救急外来で5時間余りの点滴でやっと結石が出ました。

痛みが消えて外来を後にしてトイレで「コトン」と結石が出たのを覚えています。

不思議なことに、人ではシュウ酸カルシウムが結石の原因だと言います。

カルシウムの拮抗ミネラルがマグネシウムです。

マグネシウムのサプリを飲み始めてからは尿路結石の症状さえも消えました。

おかしなもので、ネコではマグネシウムが禁忌で人では救世主です。

これはヒトの結石が「シュウ酸カルシウム」だからでしょうか?

持病の喘息の発作軽減のために始めたマグネシウム投与が結石をも好転させました。

尿管結石の痛みを二度と経験したくないので、医師に聞きました。

「尿管結石を予防する食事は何でしょうか?」

「ありません。」

20年後に発見したサプリはなんとどこにでもある「マグネシウム」だった。

しかし、日本ではマグネシウムが医薬品としての処方薬として認められていません。

下剤の酸化マグネシウムでは結石の予防にはなりません。

骨粗しょう症では、さかんに「カルシウム・カルシウム」と医者は言います。

むしろ、カルシウムの摂り過ぎでカルシウムが血管に溶け出てくることもあります。

カルシウムとマグネシウムの比率は2:1と言われていました。

しかし、最近は1:1でもいいような意見もあります。

 

室内飼いのネコだけが発症する尿路結石

ヒトでは現代の食事からマグネシウムが減少している事実。

化学肥料で育てたほうれん草もそのミネラル含有量は50年前の半分だろうという説もあります。

 

ネコではマグネシウムが、ヒトではカルシウムが原因。

不思議なことに、マグネシウムとカルシウムはそれぞれ拮抗作用があります。

尿路結石のネコの膀胱洗浄で取り出した結石です。

ストロバイトという石の結晶です。

右側のは体重が8キロの子のものです。

これを取り出さないで尿道を開通させるだけではまた再発します。

膀胱洗浄をしないで1週間も入院する必要はないのです。

洗浄で結晶を取り出した後は処方食を続けます。

 

ネコの血尿

  室内飼いのネコが増えたせいか、血尿を発見することが容易になりました。

 

  男の子の場合以には単なる膀胱炎だけではないことがあります。

  上記の下部尿路疾患以外にも膀胱内に結石があることで血尿が止まらないことがあります。

  スコティッシュフォールドの男の子には膀胱結石の傾向があるようです。

  もちろん、全てのスコティッシュではありません。

  この結石は小さくても尿道よりも大きく排尿では出てきません。

  血尿を繰り返します。

  結石が小さくても膀胱を切開して取り出す手術も検討します。

 

  男・女に関わらず、血尿が止まらない子もいます。

  抗生物質で一旦は改善しますが完治しません。

  この場合は「尿膜管遺残」ということも考えます。

  胎児のときにはオシッコは血管を通してお母さんの身体に入ります。

  そのため、膀胱の先が繋がっています。

  産道を出て成長とともに、この尿膜管が切れて消失します。

  しかし、中にはこの尿膜管がそのまま残って悪さをします。

  尿膜管とつながっていれば、膀胱の先に円錐状の空間ができます。

  そこに細菌などが住み着いて膀胱炎を繰り返します。

  結果、膀胱の中の粘膜面が肥厚してきます。

  こうなると、膀胱の一部を切除する手術も考慮します。

  「血尿で手術?」と驚かれます。

  レントゲンや開腹で尿膜管遺残が確認できれば手術をお勧めします。

  女の子の不妊手術の時にこの尿膜管遺残の有無を確認します。

        尿膜管がヒモのように長く残っている場合には切除することもあります。

膀胱の先端は球状で丸く映るのですが、この子の膀胱は先端が尖っています。

この三角錐の部分に細菌や結晶が残っています。

 

ネコのリンパ腫

ネコにはリンパ腫という病気があります。

ヒトにもありますが、血液の癌のようなものです。

一度かかったら治ることはないようです。

 

ネコのリンパ腫には抗癌剤が効くようです。

しかし、抗癌剤の副作用は激烈なもので、投与には躊躇します。

抗癌剤でも完治することはなく、「寛解」という状態になります。

寛解期間は短く再発します。

 

その症状は息苦しさから始まります。

胸のレントゲン検査でわかります。

リンパ腫という腫瘍が胸の中にできます。

 

そのために胸腔内に水が溜まります。

その水を抜くことで一時的に息苦しさから解放されます。

しかし、また溜まります。

溜まっては抜き、溜まっては抜きを繰り返します。

 

当院では抗癌剤治療はお勧めしません。

ネコに覚悟のほどを確認することができないからです。

必要なら動物の癌専門病院を紹介いたします。

 

ネコの慢性腎不全

ネコは高齢になると腎臓病(腎不全)が増えます。

もともと水をあまり飲まない動物です。

それが、ガブガブ水を飲んでは大量のオシッコをするようになります。

腎臓機能が落ちてきて、オシッコの臭いもなくなります。

痩せてきます。

血液検査でわかります。

注射だの飲み薬だのと新薬が出てきますが、腎臓そのものを元に戻す薬はありません。

これ以上、腎臓に負担をかけないようにするために、処方食の選択しかありません。

 

重度の場合には、点滴に通われる方もいらっしゃいます。

30分ほどで終わりますから通院でできます。

水分を飲む以上にオシッコになって出てしまい脱水になります。

点滴は脱水を是正するだけで、透析のように老廃物を体外へ出す役目はありません。

 

早期に腎不全を発見するには血液検査が必要です。

腎不全と診断が下れば腎疾患用の処方食のみで生活します。

この食事を食べなければ腎不全は進行します。

腎不全の薬というのは「腎性高血圧」を是正するための降圧剤です。

ネコ用にも発売されていますが、根本的に腎不全を治す薬ではありません。

 

 もともとネコは肉食動物です。生肉を食べていたのです。

肉は動物の筋肉ですから60%以上が水分です。

野生の肉食だった頃には飲水の必要はなかったのでしょう。

カリカリのペレット状のドライフードでは水分補給しないと生きていけません。

 

ネコの甲状腺機能亢進症

水をガブガブ飲む病気で甲状腺の機能が亢進する病気です。

症状は腎臓病とよく似ていますが、食欲も増しますが痩せてきます。

血液検査でわかります。

健康診断という名目で甲状腺機能を測る病院もありますが、無意味です。

何故なら、症状のないうちに薬を始めるのは疑問だからです。

甲状腺機能は2種類のホルモンを測定しますが、病院での簡易検査ではできません。

 

病気が確定したら、甲状腺ホルモンを止める薬を続けます。

この薬で突然食欲がなくなることがあります。

そのため、薬を始めないで、そのままで様子を見ることもあります。

処方食もありますが、薬ほどの効果は期待できません。

 

ネコの誤飲

屋内飼育が普通になってきてから、誤飲が急激に増えました。

 

誤飲するものは「ひも」が圧倒的に多いです。

ネコの舌の表面にはが内側に向かってギザギザがあります。

ひもを飲み込むと吐き出すことなく、全部飲み込んでしまいます。

プラスティックの玩具も危険です。

 

食欲があるのに、食後に必ず嘔吐して、ウンチが出なくなります

金属や石以外のものはレントゲンには映りませんから、症状が改善しないなら、試験的な開腹手術になります。

 

過去に、手術で胃や腸から取り出したもの、

ハムに巻かれたゴム紐・針のついた糸・プラスティックの玩具や袋・押しピン・テープ・・・。

 

手で遊んでいるうちに、口に入り飲み込んでしまい、それが快感になって癖になります。

これも、室内飼いを選択した人間のエゴからくるものです。

 

ネコの糖尿病

最近、増えているのがネコの糖尿病です。

水をよく飲むネコに腎不全や甲状腺機能亢進症があると書きましたが、糖尿病も喉が渇く病気です。

飲水の異常に気づかずに、なんだか元気がないので血液検査で高血糖が見つかることもよくあります。

 

ネコはストレスに弱く、ちょっと興奮すれば、簡単に血糖値が上がります。

血液検査の採血のストレスでも血糖値が上がります。

そのため、何度も血液検査を勧める病院があります。

無意味な血液検査は断りましょう。

本当の糖尿病の血糖値は機械で測れないほどの高値です。

 

インシュリン注射を始める病院が多いのです。

しかし、お家ではネコは人間のように血糖値を簡単に測定できません。

血糖値を測定しないで連日のインシュリン注射で、低血糖でフラフラになって死を迎えることもありえます。

インシュリン注射がはたしてネコにとって最良の治療方法かどうかは疑問です。

 

当院では処方食だけで3年生きた例もあります。

人間の糖尿病でさえ食事制限で治る時代。

ネコにとってもストレスになる注射高額な医療費

どっちを選ぶかは飼主さんの自由です。

ネコに選ぶ自由がないというのは不公平というもの。

 

血液検査で採血と入院(インシュリン容量を決めるため)を繰り返す。

恐怖と寂しさでネコは疲弊します。

そのストレスで血糖値も上がります。

退院後はお家で血糖値も測らずにインシュリン注射をされます。

定期的に検査入院が必要になります。

ネコはそんなことを望んでいるでしょうか?

この子が死ぬまで、そんなことを続けるつもりですか?

飼い主さんはもっと賢くなりましょう。

獣医医療は万能ではないのです。

検査をすればするほど、薬を処方すれするほど、動物病院は儲かるようにできているのです。

検査も薬も最低限というのが当院のモットーです。

最近は、安心するために不必要な検査で正常を確認したい飼主さんが増えました。

病院にとっては有り難いことですが、ネコにとってはどうでしょうか?

 

ネコの便秘

ネコは便秘しやすい動物です。

特に冬場は水分不足で便秘します。

交通事故による骨盤骨折でウンチの出口が狭くなっても便秘します。

便秘を放っていると便が渋滞して結腸が肥大します

「巨大結腸症」という病気です。

肥大した結腸の中で便が大きくなって完全に停止します。

こうなったら浣腸しか方法はありません。

浣腸するだけならレントゲン・血液検査・点滴・入院の必要はありません。

飼主様に便秘の現状を知っていただくためにレントゲンを撮ることはあります。

結腸を外から手で握ってみれば便秘はすぐに診断できます。

浣腸は1時間もあれば済んで帰れます

骨盤骨折がない限り便秘予防の処方食や薬で改善します

便秘のためのは「消化器サポート」というもので「可溶性繊維」と書かれています。

ただの「消化器サポート」は下痢する子のための食事で間違って与えると便秘が酷くなります。

店頭で買われるときには十分に注意してください。

 

巨大結腸症になると、浣腸を繰り返すことになります。

薬や処方食でも改善しない場合には、手術で結腸を切り取ります。

切った腸と腸をつなぐ手術です。(腸・腸吻合術)

時間のかかる手術で入院治療になります。

当院では3日くらいの入院ですみます。

切断した腸の断面と断面とを縫い合わせる手術で時間もかかります。

ですが、手術後はみんな快適に便が出るようになります。

便秘のための処方食も薬も不要になります。

 

1週間の点滴入院する病院もあるようです。

無意味な点滴も入院もネコのとってはストレスが溜まるだけです。

料金もかかります。

3日以上の入院が必要なら、ちゃんと説明を受けましょう。

点滴は水分の補給です。

ちゃんと食べて栄養を摂らないと回復も遅れます。

 

ヒトでも便秘がちの場合は盛んに「食物繊維」が叫ばれます。

野菜サラダをいつも食べているのに便秘が治らないとこぼすヒト。

それは当たり前で、食物繊維には「不溶性」と「水溶性」があります。

不溶性の食物繊維を大量に食べれば便秘します。

オリゴ糖などの水溶性食物繊維で便秘が解消します。

 

上記の「消化器サポート(可溶性食物繊維)」には水溶性の「オリゴ糖」が入っています。

肉食唐物のネコに「何で食物繊維が必要なんだ?」という疑問は大いにありますが・・・。

 

この子の大腸はウンチで満杯です。下痢をしているということで来院されました。ウンチの脇から下痢便が通過していたようです。これほど大きなウンチはもうお尻から出ることは難しいです。便を出そうと腸が動けば破裂します。身体は危険を察して大腸の動きを停止させます。何度かの浣腸処置の後、結腸を切除して吻合しました。今では便秘することもなく元気に暮らしています。

 

ネコの下痢

ネコが下痢をすることがあります。

ほとんどは抗生物質で治ります。

お尻を舐めたり手を舐めたりするネコ。

細菌性の腸炎がほとんどでしょう。

 

子ネコの下痢はなかなか大変です。

その原因が多いのです。

寄生虫感染・細菌性・ウイルス性・食べすぎ(消化不良)からストレスまであります。

寄生虫も線虫やサナダムシからコクシジウムやアメーバ赤痢まであります。

なかなか診断がつかずに、試した薬が効けばその時が診断が確定できるときだったりします。

なんとも、おかしな話ですが・・・。

 

抗生物質で下痢が酷くなることもあります。

腸内細菌叢が出来上がっていない子ネコは下痢しやすいのです。

原因が特定できずに処方食(消化器サポート)で完治する子もいます。

 

死に至る緊急性のない症状にもかかわらず、頭を悩ませることになります。

 

ネコの内部寄生虫

子猫の時に検便で寄生虫感染に気が付くことが多いです。

お尻や口から回虫が出てきてびっくりすることもあります。

回虫や鉤虫はよくある寄生虫です。

糞便中の卵が口から入って感染します。

 

中には、サナダムシがお尻から出てきたり、検便でわかったりします。

普通のサナダムシ(瓜実条虫)はノミが媒介します。

マンソン裂頭条虫というのは、外でへびやカエルを食べて感染します。

酷い下痢や嘔吐をすることもあります。

 

サナダムシはともかく、回虫くらいは腸に住んでいてもいいのではないでしょうか。

人間でも回虫や蟯虫を駆除してしまってから、アトピーや喘息などのアレルギー疾患が急増しました。

腸内の寄生虫が適度に免疫細胞を賦活してくれているのでは?

 

キレイすぎる環境とキレイすぎる身体が新しい慢性疾患を生み出しています。

外から帰ったネコや犬の手を洗うなどという間違ったことをしていませんか?

 

ネコのフィラリア

 一時期、ネコのフィラリア予防が叫ばれたことがありました。

 ネコにもフィラリアが寄生することがあります。

 しかし、イヌのようにフィラリアの血液検査ができません。

 検査せずに薬を飲ませることは危険です。

 ましてや、室内飼いのネコにフィラリア薬なんて120%必要ありません。

 無意味な薬は百害あって一利なしです。

 ネコにフィラリア薬を勧められたらハッキリと断りましょう。

 背中にたらすだけでフラリアもお腹の寄生虫もノミもダニも予防できるお薬。

 フィラリア寄生ネコにこの薬は危険です。

 危険でないというのなら、そもそもネコにフィラリア寄生はないということでしょう 

 とにかく、室内飼いのネコにこんなフィラリア予防薬は百害あって一利なしです。

 

ネコの皮膚糸状菌症

  子ネコに多いです。

      最初は5ミリ位の小さな脱毛から始まります。

  手足や顔から始まることが多いようです。

  丸い脱毛が全身に広がります。

  感染力が強く,兄弟全てに感染します。

  母親ネコは免疫があって無症状のことが多いです。

  経口薬の抗真菌剤を続けると治ります。

  シャンプーで全身に広がります。

  成長とともに免疫力がついてくると治ります。

  

  人にも感染します

  ネコと同じく子供たちに感染しやすいようです。

  脱毛部は丸く赤くて火山のクレーターのように窪んで痒みがあります。

  職業柄、私たちも感染の経験があります。

  人では軟膏で治します。

 

ネコの皮膚疥癬症

 ネコの皮膚に寄生する疥癬虫が原因で脱毛と激しい痒みの皮膚炎です。

 ネコの額から頭の脱毛と皮膚炎から始まります。

 放っておくと背中まで広がります。

 顕微鏡で疥癬虫を確認しますが見るだけで診断がつきます。

 皮膚の中に住み着く虫で駆虫薬の注射が即効します。

 疥癬虫の卵には効かないので10日後にもいう一度注射します。

 痒みで皮膚を掻いた時にポロポロ落ちるので他のネコにも感染します。

 一緒に寝ているとヒトにも感染することがあります。

 外飼いのネコにタヌキから感染することもあります。

 ノラネコには注射ができないので経口の駆虫薬で駆除します。

 

子ネコのミミダニ

 ネコの耳に寄生する疥癬です。

 子ネコのうちの治療するので大人のネコにはあまりいません。

 子ネコの時にちゃんと駆除しておかないと大人になっても耳の中の寄生していることもあります。

 耳垢と一緒にキレイに耳掃除をします。

 注射薬は子ネコには使えないので何度も耳掃除をします。

 子ネコが耳を掻いている時には耳の中を覗いてみてください。

 砂のような黒い耳垢があればミミ疥癬です。

 

ネコのノミ寄生

 ネコはノミが寄生しやすいです。

 最初はノミの糞で気がつきます。

 飲みの糞は1ミリくらいの真っ黒いコンマ状のものです。

 白い紙の上で水を1滴垂らすと赤く広がります。

 ノミの糞は血液の塊ですから水に溶けて赤く広がります。

 ノミが寄生するとノミが噛んだ後が背中のあちこちにあるのがわかります。

 背中のお尻に近いところに多く噛んだ後があります。

 不思議なことにお腹を噛むことはありません。

 ノミアレルギーの子は1匹のノミ寄生でも全身を痒がります。

 また、唇が赤く腫れることもあります。

 ノミは瓜実条虫というサナダムシを媒介します。

 背中に垂らすだけのスポットオン式の駆虫薬があります。

 

蚊によるクロネコの耳たぶの皮膚炎

外に居ればネコも蚊に刺されます。

黒いネコの耳は蚊が好んで刺すようです

だからと言って、ネコのフィラリア予防を考えるほどではありません。

蚊は黒い色を好むようです。

 

日光によるシロネコの耳たぶの潰瘍

 耳の白いネコは日光で耳たぶに潰瘍ができます。

 光線過敏症というもの。

 耳たぶの端がだんだんと切れてなくなっていきます。

 その潰瘍が出血を繰り返し癌化することもあります。

 解決策はあまりありません。

 室内飼いではあまりないようです。

 

ネコの心筋症

ネコの心臓の筋肉が肥大化してしまう心筋症。

突然死で推測するしか方法がない疾患。

息苦しく口呼吸で「ギャーギャー」泣きながら来院される。

ほとんどのネコが外から帰ってきた時にはこの状態。

飼主さんは交通事故だと思う。

レントゲンを撮っても骨折もない。

 

後ろの両足が麻痺していれば、この疾患に間違いないと思われます。

この両足を触ってみて冷たく脈が触れないのが診断基準。

心筋症で起きる不整脈や細動で出来た血栓が腹部大動脈に詰まってしまいます。

そこから先は血が通わないから冷たい。

血栓が肺に到達すれば呼吸も困難になる。

後肢の麻痺もなく息苦しくて七転八倒するネコもいます。

確定診断が難しい疾患。

七転八倒するネコのレントゲン撮影もままならない。

 

体重の重い男の子がかかりやすいようです。

 

心筋症にはタウリンがいいと言われる。

キャットフードにはタウリンが添加されている。

タウリンは魚介類に多い。

ネコが魚を食べるのがいいのだろうか?

昔から、ネコはネズミを食べていた。

そう、ネズミの身体にはタウリンが豊富。

 

とにかく、この病気だけは瞬く間に悪化して死んでしまう。

血栓を溶かす薬は人間の救急医療では必須。

動物病院では普段から使う薬でもなく高価な薬を常備していないのが普通。

一旦、血栓が溶けても心筋症を持ったままでは再発の危険はあります。

 

ネコの喘息

 ネコにも喘息があります。

 頻発する疾患ではありませんが、喘息は苦しいものです。

 私も喘息の持病がありますが、薬で治る病気ではありません。

 ネコの喘息による咳は特徴的です。

 ネコが首を前に伸ばしてする咳は私たちが経験する咳には見えません。

 人でもそうですが、喘息の発作は一過性のものです。

 気管支拡張剤で乗り切ります。

 人間用の高価な抗を連日処方する病院もあるようです。

 その効果は疑問です。

 その処方薬を続けていた経験から言えることは「無用の薬」です。

 副作用の点からは「無用」どころか「有害」です。

 物言わぬ動物に有害無益な薬(?)を与えることは虐待です。

  

ネコと魚

ネコは魚とどこで出会った?

 ネコの食べ物で一番先に思い浮かべるのが魚です。

 ネコにとって魚はとっても美味しい食べ物???

 陸上で生活するネコがいつどこで魚に出会ったのでしょうか?

 水を嫌うネコが魚を獲って食べることが本当にあるのでしょうか?

 ネコは肉食動物で魚も食べるでしょう。

 肉食動物であるネコは肉だけ食べていれば栄養は万全のはずです。

 

魚がなくてもいい?

 それでは、魚を食べないとネコは死んでしまうのでしょうか?

 水の中の魚を獲るよりもネズミや小鳥などの小動物を獲って食べる方が容易なはずです。

 

美味しい?

 魚にはマグネシウムが多く尿路結石になり易いのです。

 好んで食べるからいいのだとは思えません。

 もちろん、外暮らしの雄ネコはマーキングで結晶を外に出します。

 

麻薬?

 人は甘いものを好んで食べます。

 でも、甘いものを食べなくても死なないし、糖分は必須栄養素ではありません。

 美味しすぎて食べすぎてしまいます。

 結果、どうなるでしょうか?

 

本当の食べ物

 ネコが魚を食べすぎると結果は同じです。

 魚味のドライフードには炭水化物も入っています。

 肉食動物に炭水化物は必須栄養素ではありません。

 ペレットのつなぎに使われているのです。

 

魚味のペレットフードが完璧なネコの食事だとは思わない方がいいのかもしれません。

 

 人は炭水化物なしでも生きられます。

 炭水化物は麻薬のようなもので、食べれば食べるほどやめられなくなります。

 外食産業はそれで成り立っています。

 

 魚味に親しんだネコはチキン味を美味しいとは思いません。

 すでに魚中毒になっているのかもしれません。

 

   その一方で、我が家のネコたちは安価な魚味のドライフードが好きで病気もせずに20歳まで生きました。

 

 猫には魚は無用だと書きましたが、ネコに必須の栄養素として「タウリン」があります。

 タウリンが欠乏すると、心筋症になったりします。

 タウリンは魚介類を食べると不足しません。

 鶏肉だけでは栄養素が足りないので、チキン味のキャットフードにはタウリンが添加されています。

 ネズミの体内にはタウリンが豊富で、ネコがネズミを捕って食べるのは不足するタウリンを補うためかもしれません。

 

ネコとビタミンD

 ネコは日向ぼっこが大好きです。

 気持ちよく日向で眠っている子はなんと可愛いことでしょう。

 この「日向ぼっこ」がネコにとって不可欠な行動だとしたら・・・。

 人は身体の一部でも日光に当たると皮膚でビタミンDが合成されます。

 一日にたった15分間でもビタミンD必用量が足ります。

 ネコではどうでしょうか?

 ネコは被毛で覆われていますから、皮膚に日光が届くのが限られます。

 皮脂腺からビタミンDが被毛にあがってきて毛づくろいで口から入ります。

 日光浴がネコにとって必須です

 室内飼いでは日光に当たることがなく、窓際での日光浴では無理です。

 窓のガラスは紫外線を通しませんからビタミンDの合成は期待できません

 ビタミンDはビタミンであっても、ビタミンの域を超えて「ホルモン」だとする意見もあります。

 それくらい必要なビタミンが不足する「室内飼い」はネコにとって不幸です。

 外での暮らしは喧嘩や交通事故などの不幸な結果を招きます。

 せめて、家の出入りを自由にすることで解消するかもしれません。

 キャットフードでビタミンDは補給されているから大丈夫とはかぎりません。

 ホルモンと言われるくらいのビタミンですから、過剰症よりも欠乏症が問題です。

 

サクラネコ(地域ネコ)

 最近は「地域ネコ」という考え方が定着しはじめているようです。

 居住する地域の人たちが屋外で野良猫を皆で飼うというもの。

 野良猫の数を減らして殺処分を避ける意味では素晴らしいことです。

 不妊・去勢手術を済ませた野良猫はその地域の誰が餌をあげてもいいのです。

 そのために、不妊・去勢手術が終わったネコの耳たぶを切って、誰もが分かるようにするらしいです。

 

 しかし、病気や怪我をすれば誰が世話をするのでしょうか?

 おカネのかかる治療には誰もが尻込み。

 捕まらない野良猫では治療の方法もありません。

 餌をあげた瞬間から責任が始まるのではないでしょうか?

  餌だけ置いて、あとは「ほったらかし」では里山に下りてくる野生動物と同じです

 

 このサクラネコが診療に連れて来られることは滅多にありません

 屋外飼育で怪我や病気をしないネコがいるでしょうか?

 病気や怪我でサクラネコが来院するときは、地域ネコとは関係ない一般人が連れてこられます。

 診療費用はその方が負担することになります。

 痩せていて脱水して衰弱しています。

 犠牲になるのはサクラネコです。

 

 東京から獣医師がアルバイトでやってきて、借り入れた倉庫で一度に多数の手術をして帰るらしいです。

 料金は安くしてあるので大勢がネコを持ち寄るらしい。

 動物病院でするよりも安いのです。

 

 安いだけのカラクリがあります。

 動物病院は医療機器・薬剤費・人件費・交通費・家賃・光熱費に多額の出費があります

 それを賄うだけでも大変なのです。

 不妊・去勢手術の収入でその一部を補っています。

 この収入が見込めないと、動物病院そのものの存在が危うくなります。

 

 東京からアルバイト気分で来て、家賃も医療機器費用も薬剤費も光熱費もかかりません。

 安い料金といっても一日で何十万円も稼いでいきます。

 これはもうボランティアではなくアルバイトです。

 全身麻酔で行う手術を安全に行うにはそれなりの設備が必要です。

 倉庫でどこまで清潔で安全にできるのかは疑問です。

 

   ワクチンもノミ取りスポットも無料で手術も格安でするらしいです。

 ワクチン証明者を発行していないようです。

 先日、このサクラネコたちに猫風邪が慢延したという話を聞きました。

 ワクチンの効果が疑問です。

 

キャットフード

ドライフードのキャットフードが世に出てからまだ30年あまりでしょうか。

その頃はまだネコ缶もタイで作られたものしかありませんでした。

入院したネコに飼い主さんがアジの開きを持参されたことを懐かしく思い出します。

 

ドライフードのキャットフードは腐らず長期の保存ができます。

ネコの容器に入れるときに手を汚さずに済みます。

それが普及した大きな理由です。

 

「これは獣医師が考案した最良の食餌」だと謳い文句。

しかし、本当でしょうか?

確かに、栄養的には必要な栄養素が含まれています。

その炭水化物の割合が高すぎると思いませんか?

ネコは肉食動物のはず?

 

ペレットフードのカラクリです。

つまり、粉状のものを固めるには「つなぎ」が必要です。

パンのグルテンみたいな物です。

炭水化物がそれです。

 

「キャットフード以外をあげてはいけません。」と叱る獣医がいると聞きます。

 人間だって、必要な栄養素を全て網羅した人用のペレットフードがあれば生きていけます。

ペレットフードを常備すれば災害時にも安心です。

兵隊さんだって、ペレットフードと水さえあれば地球上のどこでも戦えます。

なぜ重い米や缶詰を運んでいくのでしょうか?

 

しかし、私たちの飼いネコで、安物のキャットフードしか食べない子がいました。

その子は20歳まで生きたのです。

不思議ですね。

 

あなたは、自分の子供に「三食、コーンフレークだけを食べなさい。」と指導しますか?

謎ですね?

 

ネコのカーネーション中毒

  室内飼いのネコが観葉植物を食べることがあります。

  観葉植物はネコにとってになることが少なくありません。

  当院では「カーネーション中毒」に遭遇しています。

  カーネーションの葉を食べると嘔吐食欲廃絶します。